北温泉ツーリングレポート

昨日行ってきた北温泉は、栃木県北部にある。
地元からも秘境とよばれるその温泉は、混浴だという。
コンセプトは「温泉で楽しむおばちゃんとの会話」
楽しめるか!?


> http://www9.ocn.ne.jp/~kitanoyu/
住所 栃木県那須郡那須町大字湯本151
連絡先 0287-76-2008‎



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おもいっきりネタ全開だけど、それなりに歴史はあるみたいだ。
大天狗が宝亀年間(770〜)日光山より出羽の国へ行く途中発見したと云われている。
今が2009年だから、大雑把に計算して1200年以上前。
…つか1000年も経過してたら「それなりの歴史」どころじゃないだろ。


江戸安政の建物で \7,500/人、明治時代の建物で \8,500/人、昭和時代の建物で \9,500/人とか(GW・お盆・お正月の期間は除く。浴衣も別料金)。高いのか安いのか、僕にはよく分からない。


近くには、茶臼岳。
九尾の狐最期の地伝説が残る殺生石や、那須どうぶつ王国(ムツゴロウさんの王国ね)もある。
時間があれば寄ってみてもいいかな。


で、当初の予定では、前日に高根沢まで行って一泊 → 7:00 くらいに出発だった。
でも前日が大雨になってしまい、とりあえず弟の家で一泊した。


そうそう…参加者は身内ばっかり。弟と、弟の嫁さんのお姉さんで2台。
そのお姉さんは普通自動二輪免許を持っているけど、まだバイクを買ってないということで僕が乗せていく手筈をしていた。


4:30に起床…めっちゃ早かったw
でも、そのまま高根沢へ向かう。5:00くらいに出発した…さむぅ!
ばっちり冬装備(上はTシャツの上に長袖、セーター、ジャンパー、スキーウェア。下はジーンズにスキーウェア。首にはネックウォーマー)だったのに、それでも寒い。思わずホッカイロを4つ購入。それでも足が冷えてきて、靴の中に2つを追加購入。


なんという木枯らし1号


でも、ニュースでは 13℃ くらいあるようなことを行ってたし、まさか凍りつくようなことはないだろう…と予想してた。
NAVITIMEで案内が出るくらいだし、秘境というには大げさだろう。


で、7:30くらいに高根沢に到着。
遅れたことを詫びようとしたら、お姉ちゃんは今起きたと(^^ゞ
結局8:00くらいに出発となったけど、後から考えたらこれくらいでちょうどよかったみたい。


4号を北上して、漆塚交差点で左折→すぐに右折して県道344に入ってしばらく紅葉を楽しみつつ走っていった。
でも…だんだんと道路わきに雪が積もり始めてきたのが気になった。
那須高原有料道路で右折すると、道路にもところどころ雪。
僕はバイクの上に後ろに人を乗せているので、めちゃくちゃ緊張したね。ホント。
雪の上は滑りやすい…。
しかも道は山の道路にありがちなクネクネした舗装。
北温泉の小さな木の看板があったので右折。
さらにクネクネしつつ、積雪が洒落にならなくなってきたところで突き当たったところが駐車場。



あれ…温泉は?
見回すと、山の陰まで続く小道があった。
どうやら徒歩で行かなければならないみたいだ…どれくらい歩けばいいのかも分からないけど…とほほ(^^ゞ
ごめん、北温泉は本当に秘境だったよ。ナメてました…ごめんなさい。


でも、10分も歩かないで北温泉に到着。
道は雪で滑りやすくなってたな〜。



ちなみに、北温泉は源泉掛け流し。
つか、源泉の下に浴場を作ったという風情。


入り口では、まず鉄瓶がお出迎え。



サイトで見て知ってたけど、本物を見ると感動するね…これw
入湯用の券売機があったので購入。



受付に渡そうとすると「あ、帰りにそちらの箱へお願いします」と…


温泉案内図を見ると、五つのお風呂があるみたい。

  • 天狗の湯(天狗の面がある混浴温泉)
  • 芽の湯(女性専用温泉。姫の湯→めの湯→芽の湯)
  • 河原の湯(河沿いの絶景男女別露天風呂)
  • 相の湯(泳ぎ湯の近くにある男女別温泉)
  • 泳ぎ湯(出入り口にある温泉混浴プール)


なお、泳ぎ湯は水着着用可とのこと。
いくら裸でも OK とはいえ、裸で入る勇気はございません…何の罰ゲーム?


お姉ちゃんは芽の湯へ。
僕らは河原の湯へ。




先客が誰も居らず、河原の雪景色を堪能。
まだ雪が降っていて味わい深く楽しんだ。
途中、入ってきた人とも話す。
なんでも世田谷区から50年ぶりに来たとか。
「当時は食糧難でね〜。自分で食べるおコメを持って登山したもんだよ」なんて、結構重い話題になっちゃったりもした。


で、さすがにお腹がすいて、入り口付近の売店カップメン(\200)を買った。
どこにお湯があるかな〜なんて思ってたら、まんま入り口の鉄瓶にあったお湯を使えと。



どうやって鉄瓶の蓋を開けようかな…と思っていたら、温泉の人が素手でひょいっと開けてくれた。
弟「え…熱くないんですか?」
従業員「熱いよ」
…もう、面白すぎて唖然w


ということで写真にはばっちりとカップラーメンがw
昨日の更新は、ここの写真。
携帯電話がかろうじて通じる模様。圏外〜3本まで、めまぐるしく電波状況が変わる。


食べてしばし休憩〜♪
テレビがあったので何とはなしに見ていると、日光では気温 -3℃ とか。
目的地が那須高原でよかった…日光行ってたら身動き取れなくなってたよ。


あ…あと、缶ジュースが200円、ペットボトルが250円、缶ビールに至っては500円と、富士山5合目より高いので、もし行くならいく途中で買っておくといいかも。…もちろん、おにぎりとか持参で。


で、次に天狗の湯へ。
入り組んだ宿の通路を奥へ進むと、のれんの奥にいきなり温泉と脱衣籠がw
さすが古来から存在する温泉宿…脱衣場なんて概念は無いのかもしれない…
おばちゃん、ばーちゃんくらいは入ってるかな…と思ったけど、無口なおっさんが一人しかいなかった。残念。


で、外へ出て階段をのぼり、景色を撮影してみた。

写真の右手が、奥から天狗の湯、打たせ湯、ぬる湯になってる。
左手には、さっき入ってきた河原の湯。
この山すそまるまる北温泉という広さ。


ずいぶん楽しんだと思った割には、北温泉を出発したのは 14:00 前だった。
無料駐車場まで歩いて戻ったら山道から軽トラが…
北温泉の名前が入ってるので業務に使っているんだろうけど、ちょっと興ざめ(^^ゞ
でも、あれだけの傾斜を上るんだから、軽トラの性能侮りがたし。


凍結したら怖いなと思った道路は完全に溶け、ちらほら雪は降りつつも問題なく山を降りた。


紅葉を楽しみに行ったら、初雪を楽しんだツーリングとなった(^^ゞ


下山するうちに、だんだんと景色は冬から秋に逆戻り。
これもなんだか面白かった。


で、帰宅中に弟が奥さんに連絡をとって、4号沿いのラーメン屋 めん丸で合流。
何年ぶりだろーな…氏家でラーメン食べるの。
ネギチャーシュー麺(大盛、餃子セット)を頼んでガツガツ。



つか、温泉でもラーメンだったっけ。


む…いかん。
腹がふくれてきて、雪の中を走った疲れが出てきたみたいだ。
うつらうつらしてきたので、奥さんの家でコーヒーを頂いたあと帰ってきた。


自宅に到着したのが 22:00 くらいになってた。
国道4号バイパス…本気で高速道路だと思った。


北温泉…また行きたいと思った。
できれば泊まりで行ったほうが楽しめそうだ。
それだけ歴史を感じる温泉だし、ネタとしても面白いし、雰囲気は秘湯。


来春以降のツーリング先としてだけでなく、行く価値はあるとおもった。