ミソ

暇に飽かせて、味噌のことを調べてみた。
なんで調べようと思ったのか……。あ、もともとは大豆を調べてたんだ。
大豆も大豆でえらい量を調べてたんだけど、味噌単体だけでも深すぎる……。


大豆だけでいうと
【成長過程でそのまま調理】もやし、枝豆、煮豆
【発酵食品】醤油、味噌、納豆
【加工食品】豆乳、湯葉、おから、豆腐、きな粉
【豆腐から派生】油揚げ、厚揚げ、焼き豆腐、湯豆腐、高野豆腐
【食品以外】燃料、飼料


http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1172.html


大豆の話でいうと、いまから約2600年前に斉の桓公(かんこう)が、南満州にいた貊族(こまぞく)という朝鮮族の栽培していたものを、戦利品として接収。戎菽(チュウシュク)という名前をつけて、普及させたのが中国における大豆のはじまりだそうで。
満州事変から大東亜戦争に至る道筋にも、実は大豆が絡むとか読んで「はぁ…」としか思えなかったりする。


あと、日本における大豆の利用は、古事記とか日本書紀とかで読み取れるそうで。
(古事記の成立は西暦で712年)
えーと…尻に大豆?
オオゲツヒメ(大宜都比売)の尻から取り出したのが、大豆。
ちょっと待ておくれ。
いくら神話の世界だからって、ケツから大豆は無いでしょ。
そりゃ汚いって言って、スサノオに切り殺されるよなぁ。


閑話休題


本来の、味噌の話に戻す*1
でも、やっぱりもうちょっと歴史のお勉強。

http://www.hikarimiso.co.jp/enjoy-miso/encyclopedia/
味噌自体は、飛鳥時代に中国から伝来したとか。
…あれ?


http://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/history/index.html
ふむ、古代中国の醤を根源としている…。
いわゆる魚醤とかいうやつやね。


http://www.momo-miso.com/topics/root/
現代だと魚から作る魚醤しかないようだけど、本来は魚でも獣でもいけるらしい。
塩と酒と麹を混ぜて壷で熟成させれば、元となった材料から肉醤とか魚醤とか穀醤とかに分類すると。


それから、どんぐりを利用した味噌が縄文時代には作られていたらしいと、この本に書かれてた。


どんぐり味噌で検索すると…結構ある。
http://kurousaleon.blog39.fc2.com/blog-entry-2692.html


特に、食品の分野では寿司*2、天ぷら*3、カステラ、カレーなどなど、昔から改造品を多く作ってきた史実がひどく多い。パンの製法が伝わった時には即座にアンパンが出来たとか。
そういったご先祖様の、さらにご先祖様がそういうことをしてて今の日本があると考えても、あんまりおかしく感じない。


…もしかすると、魔改造食品というカテゴリになると、日本で最初のものが味噌なのかも。
いや、大豆料理のバリエーションを考えると、どれが先かっていう話になりかねないかな。


古事記の話から弥生時代には大豆が存在したことを思うと、材料的には縄文時代のどんぐり→弥生時代の大豆に置き換わっていてもおかしくない。


そう思ってもう少しググってみた。
http://www.karasaki-shouten.com/history.html


すごくキレイに纏まってるw
さすがに古事記へ言及してないけど。


ん〜、それでも縄文時代のどんぐり味噌…発見されたものって、どういうものだったんだろう?
ググるだけでは、どんぐり味噌を再現したものはあれど、一次資料にたどり着けず。

*1:てか、自分で書いておきながら、ケツ→ミソへの話の繋がり方が、ヤだな…。スサノオじゃなくても切り殺されそう

*2:なれ寿司から

*3:これも来歴に諸説あったりする