自宅へリモートデスクトップ SSH ポート転送版

自宅 Windows 端末へ RDP でリモート接続をするのに、今までは専用の Windows 端末を用意して、ポート番号を変更して使っていたのだけれど、とうとう壊れてしまった。
困った。
少なくとも、アクセス手段は 2 種類欲しい。

ということで、今まで資料を読んでもよく理解できなくて使ってなかった、TeraTerm のポート転送を勉強し直してみて、あっさりと繋がったのでメモ。


まず、SSH ポート転送(SSH ポートフォワーディング)の概念を勘違いしてたことに気づいた。
TeraTerm がどのポートで受けて、どこへ転送するのか。
僕の場合は、そこを押さえきれてなかったので失敗してた。

さて、今回ちゃんと繋がった SCP での接続が、こんなイメージ。

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SCP

それから、リモートデスクトップを使う場合のイメージがこちら。

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TeraTerm で RDP

TeraTerm 設定

これを TeraTerm で設定する場合、自分が何番のポートで受けて、どこへ繋ぐのかを入力。

接続方法としては、まず TeraTerm で接続先ネットワーク上のサーバ(今回の例だと y.y.y.y )を踏み台として使うので、ログインまで済ませておく。

TeraTermSSH転送設定は、メニューから「設定(S)」「SSH転送(O)」を選択する。

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TeraTerm SSH転送 設定メニュー

SSHポート転送画面で、追加ボタンをクリック。

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TeraTerm SSHポート転送 画面

SSHポート転送画面で、自分の端末の何番ポートでうけて、どの相手に転送するのかを設定する。

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TeraTerm RDP 設定例

設定が終わったら、SSHポート転送の、ポート転送を行う向きの選択画面で OK をクリック。
SSHポート転送の、ポート転送設定一覧画面で OK をクリック。

ちなみに、Xクライアントアプリケーションの転送にチェックを入れると、こちらは TeraTerm の再起動が必要な設定なので、TERATERM.ini といったファイルへ設定を保存することと、TERATERM 起動時の読み出しが必要になってくる。
(今回のポート転送だけだったら、TeraTerm 再起動は不要)

リモートデスクトップ (RDP) 設定

上記のリモートログイン及びポート転送設定で、接続先ネットワークの端末 z.z.z.z:3389 へのアクセス経路ができているので、今度は RDP での指定方法を。

リモートデスクトップは、TeraTerm の転送元ポートを指定してあげる。

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RDP 設定例

TeraTerm でログインした y.y.y.y:22 を通して 127.0.0.1:13389 → z.z.z.z:3389 と転送されるので、ファイアウォール等で制限されていない限り、これでリモートデスクトップが成立する。

戯言

うーん……
僕の場合は「まず、何がどう繋がっているか」が全部見えていないと、設定のできない人ってことだな。
とりあえず、自宅 PC へ接続する方法としては、これで2種類できた。
・Open VPN を使って端末自体を自宅ネットワークに属させ、プライベート IP アドレスで RDP する方法。
TeraTerm のポート転送を使って RDP する方法。

簡単に NAS へアクセスしたいので、基本はこれからも Open VPN を使うことになると思うけど、Open VPN のためにログインするサーバが故障した場合でも、SSH は別なサーバなので、副次的なアクセス手段ができたので満足。


両方死んだら……?


帰宅するまでは、どうしようもないね。