Cacti

最近、Cactiを扱うサイト/ブログが増えてきた。
僕が興味をもって調べ始めたときには、検索でまったく(本家のサイトでさえ)ヒットしなかったのに…


喜ばしいなとおもう反面、マスコミのように湾曲した表現があることに気づく。
「データはMySQLに保存され、過去の任意の時点を詳しくみることが出来る」というもの。
間違いではないけれど、正確でもない。


デフォルトで設定している場合、過去のデータは丸め誤差がでてくる。
2日以上まえのデータは、1メモリが30分の平均となる。
要は詳細データの保存期間が2日間(初期値)と短いのだ。
Web上の設定画面で期日を延ばすことはできる。


Cacti は、MRTGフロントエンドとして 後継となるべくPHPで書かれている。
実際にグラフを表示するのは RRDtool という、MRTGと同じ作者が作ったバックエンドツールだったりする。
MySQLを使ってはいるけど、MySQLに格納しているのはCactiの動作にからむ周辺情報のみ。
だから、tar ボウルでのバージョンアップは、新しい Cacti の tar ボウルを上書きして Web 上で更新設定を行うだけ。
それでもスムーズに行える。
安全を取るなら、公式サイトに書いてある方法でいい。


で、グラフを作成するために必要な実際のデータは RRDtool が作る rra ファイルに格納されている。
その辺の仕様はMRTGに準じている。
つまり、MRTG で作っていたデータを、そっくりそのまま Cacti に引き継ぐことも(多少面倒だけど)出来るということだ。


「だからどうした」って言われそうだけど。
自分のサイトで、サーバ情報のまとめをやりたいなぁ
そう思いつつ、もう、何年すぎているのか。