武士の家計簿

弟の影響で、近所のレンタルショップから DVD を借りてみるようになってきた。
今日は、武士の家計簿
ずいぶん前(といっても2010年だけど)、宣伝されてたのを見てなんか面白そう…と思ったものの、結局見れなかった映画だった。
目に留まって、すぐに手が出た。


さて、感想なんだけど…この親父すげぇ…
黒船来航とか大政奉還とか、歴史の裏舞台でもこれだけ活躍した人がいるってことに驚く。
そういやそうなんだよ。
三国志でも、関羽は簿記やってるんだよ。武人っていうより、商売の神様。
近年だと、ホンダの藤沢武夫さん(故人)になるのかな… あ、経営か。


技術だけじゃダメ。
簿記だけでも発展がない。


結局僕は技術畑にきちゃったけど、裏方がいないと仕事はうまく回らない。
今の職場だと、見積とか集計とか、ぜーんぶ技術者が片手間にやってたもんな。
思えばここまで環境が整ってきたのが不思議だ。


何かを極めるって、カッコイイ。


なんか話題が逸れた?
映画の途中までは、絵柄が華やかなんだよ。
それこそ、映画の中の武家
弁当も華やかでおいしそう。


それが一転して地味〜な絵面になるのが、妙に面白かった。
極彩色から、くすんだ茶色…
弁当も笹の葉で巻いたおにぎりとか。


身内が倒れていく様が、淡々と描かれていて心にしみる。
嬉しくても悲しくても算盤がある家。
武家なのに、刀よりも算盤を命と言い切る様は、潔くて美しかった。


違和感もすごかったなぁ…
年を経ても若々しい…というか、年をとったように見せてない。
老人を描けないマンガ家みたい。
ここ10年くらいの日本映画って「映像の説得力」より「あり得ない美しさ」をえらぶよね。
塩の入っていないあんこのようなもどかしさ。
それがすごく残念だった。


…原作、読んでみようかな。