オタク

一昔前は、パソコンができるというだけでネクラなヲタク扱いを受けていた。
僕は、そのころでいうオタクでは、あったかもしれない。
いや、オタクであったことは、この際認めよう。
秋葉原に行って、眺めて回るだけでもかなり楽しかったからだ。


でも、いまの秋葉原って、そのころの魅力がなくなってきた。
自分の変化かもしれない…とは思う。


でも、あそこまで性的な欲望があふれる街じゃなかった。
なくは無かったけど、それこそ丹念に見て回らないと何の店なのか分からなかった。
まだまだラジオの細かなパーツを売る店があって、家電売り場が盛況で、ジャンク屋が大量に並んでた。
突き詰めれば技術の塊といえる街。
盗聴器や違法電波などに代表される無線。
ハッキングや違法コピーにあふれてたコンピュータ。
そんなアンダーグラウンドな世界。


今、秋葉原アキバ系と言われる人間が多い。
が、それはピンキリだというのを理解されない。
純粋なコンピュータオタクだっている。
でも。


フィギア、エロゲーに代表される「萌え」って…正直、分からない。
嫌いだとは言わない。
否定もしない。
だけど、それらが今の秋葉原を代弁している。
僕には違和感が拭えない。


時代に取り残されたんだろう。
パソオタなんて、オタクとは認識されない時代となっている。
これからアキバは、ハードウェアより、ソフトウェアの路をどんどん進んでいくだろう。
いまよりも、もっともっと。
アニメに代表される精神的日本文化の発信が進んでいくのだろう。
でも。
すくなくとも、そこに僕の居場所は無い。


僕は、パソコンオタクではあっても、アキバ系ではない。
そんな僕は。
アキバは聖地ではなくなってきている。