のまネコ

http://ecweb1.avexnet.or.jp/sa4web/050930info.htm
エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社は、本当にオトナが経営している会社なのか?
もともと音楽に興味のない私は傍観していたけれど、この対応は横暴だと思う。
正々堂々というより、開き直りとしか見えない。
冒頭の「私たちがしてきたことをすべて見直しました」とは、単純に「自分達の都合のよい解釈のしかたを探してみました」と言っているようにしか見えない。
もともと、「のまネコ問題」って、エイベックスのモラルを糾弾されていたものじゃないのか?
すくなくとも、僕は「のまネコの商標登録」は法的に問題がないと思っている。
(余談だが、ディズニーが著作権に非常に敏感なのは、ウォルト・ディズニーが自身の著作物に対して権利を取得していなかったことで、法的に全てを奪われた経験があるからだ)
もちろん、前述したとおり社会通念上は問題おおありだ。
批判する人間が、それを「著作権」にからめた事に注目して、いまさら発端から話し始めている。
そのプロセスを見る限り、まったく問題意識がない。
使用許諾なく楽曲を使っているフラッシュが素晴らしいから、許諾した形で発表しようとしたことは、文句のつけようが無い、素晴らしいことだ。
売れ行きがいいからビジネスに利用することも、当然のことだ。
が、類似商品を問題ないと考えている時点で、おかしい。
自分で扱っている商品に照らし合わせて、類似品は良くない…と、誰も考えなかったのか?
また、「マイアヒ・フラッシュ」が原因なんだからそれさえ添付しなければいいだろうという考え方は、短絡的に過ぎないか?
マイアヒ・フラッシュの提供の中止を公言したものの、あいかわらず「のまネコ」グッズは販売中だったりする。
この会社だと、サイトの改ざんも有り得そうな気がするので、PrintScreenで証拠として貼り付けておく。
会社とは営利を目的とする組織だけに、その面の皮の厚さはかえって爽快。
だけど、会社の信用とかイメージとかいった付加価値を地に落としている経営者に、疑問を覚える。


「と、発表しようと思っていた矢先」から始まる最後の段も、企業の発表としては幼稚。
それまで逆ギレを抑えた文章だったのに、なぜぶっちゃける!?
「正直いって」って、「これまでの文章は飾り付けです」って言うのと、どう違うんだろう?
たしかに、犯行声明は悪だ。
だが、一部の人間の犯行声明なのだから、別問題として対処できなかったのだろうか?
謝罪せずに「自分は悪くない!」と言い張るのは勝手だけど、「のまネコ」問題と「犯行声明」を一緒くたに考えているという公式発表は、言葉こそオブラートに包もうという努力をしているものの、ユーザー全体が敵か下僕であるような表現としか見えない。
すくなくとも、イメージ戦略を完全に無視している。
見せ掛けの謝罪も嫌だけど、自身の非を認めない高圧的な態度も嫌。
僕は、わがままなのかな?