夢のできごと

どこを歩いていたのかわからない。
走っていたのかもしれない。
僕は、大事な何かを持って、旅していた。


ここまで表現があいまいなのは、夢の話だから。
見ているときは全て把握していても、起きてしまうと朧気になる。
それもまた、面白い。


まぁ、とにかく、旅をしていたんだ。


ふと周りを見ると、なんか騒々しい。
ケンカというほどでもないが、騒いでる。
なぜか仲裁に入っていったんだ。


すると、ひとりが僕を責めだした。
その彼は、体形をいえばダルマ。
くろぶちメガネをしていて、息はくさい。
チェックのシャツにジーンズ。
手には、なにか大きな紙をを丸めて入れた紙袋。
秋葉原によく居そうなイメージだといえば、すぐに連想できるだろうか?


その彼に論理で説いても、納得するしない。
それどころか、かなり破綻した持論をもって自信満々に説き伏せようとしてくる。
いわゆる、いじめっ子理論かと思った。


つい、手が出たんだ。


それをものともせずに話しを続けてたから、逃げるようにホテルへ帰ってきた。
急な場面転換だったけど、通路が絨毯、部屋の番号まではチェックしてないけれども、直感でわかってた。
そこまで追ってきたんだ。


彼はしつこい。


いくら説明しても、なだめても、すかしても、自分の論理で押してくる。
いくら暴力に訴えても、ものともせずに押してくる。


嫌になって、鍵をしめた。
それすらものともせずに、力ワザで開けられた。
もちろん、カギは壊れた。
さすがに怖くなって、フロントに電話した。
フロントの直通電話なんて分からないので調べると「0444」だった。
背中にのしかかってくる重圧。
それに耐えつつ電話すると…コードを切られた。
振り返ると、暗く沈んだ顔のなかに、ひときわ輝く瞳があった。
悪魔がいた。


というところで目が覚めた。
これが、今年初めてみた、夢の内容だった。


時刻をみると5:30ちょうどだった。