6.8 秋葉原 無差別殺傷事件

驚く事件があった。

2008年6月8日 午後0:30ころ
東京都千代田区外神田3丁目の路上
車が通行人らをはねた後、車から降りてきた男1人が通行人らに刃物で次々に切りつけた。
被害者計7人の死亡が確認された。
東京消防庁によるとけが人が男女10名。


静岡県裾野市富沢の職業不詳な男性 加藤智大(ともひろ)容疑者

亡くなった方へご冥福をお祈りします。


この件は、Mixi を巡回していて知った。
マイミクに登録している人数名の言及だ。

言及へ思うこと

気になったのは、「ゲームで現実と仮想がきちんと認識できない」とかの内容。
ニュースソースを見ても出てこなかったのだけれど、僕の調べ方が足りないのか?
秋葉原という特殊な事情をかかえる地での事件だから、先入観で言及したのか?


先入観だとしたら、ものすごく悲しい。
あまりにも情報が不足している中での言及なので、色メガネにしか見えない。
世間一般の色メガネであることも意識してる。
でも、それを見るたびに悲しくなる僕がいることも知ってほしい。


死刑になりたいから人を殺したとか、


いろいろ調べていくと、マスコミの取材姿勢にも偏りを感じる。
オタクの仕業にしたかったらしい。
さすがに勇み足は無いみたいだが。
事件の現場は秋葉原である。
それがセンセーショナルに報じる理由みたいだ。


容疑者の住所を考えると、意味のわからない部分は多い。
横浜、品川、新宿、渋谷といった人の多い地域をスルーして、なぜピンポイントに秋葉原だったのか。
ついこのあいだ静岡に行ってきたけど、かなり遠い。
このあたり、裁判になるまでわからないかもしれない。
裁判になってもわからなかったら、精神以上という判断になるのかな?
動向は見守っていたい。

関連してよく言われることに思うこと

あと「最近、事件が多い」と思っている方へ。
犯罪の総数で言えば、件数は減っている。


ソースは警察白書(平成19年版)。
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/


このうち、統計データを根拠にしている。
(警察に不信感を持っているけど、この統計まで腐ってたら…と考えるとなにも使えなくなるので利用している)
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/toukei/t1-02.pdf
平成14年〜17年には、10万人に1.1人の割合でいた殺人犯。
平成18年には、10万人に1人の割合に減っている。
刑法犯総数でいえば、明確に件数が減っている。


事件そのものは起きているので、これが安心材料になるわけではない。
ただ単純に、事件が多くなってきたと言っているアナタが事件/犯罪に興味を持つようになったということに過ぎない。
犯罪に興味を持つということは、防犯意識を高めるにはこれ以上ない良薬なので否定しない。
でも、急に件数が増加したような誤解だけはやめてほしい。


犯罪者は、ゲームをしているから犯罪に手を染めるのか?
犯罪者予備軍は、そこに欲望の捌け口を求めたのかもしれない。
だけど、欲望の捌け口を禁止すれば事件が減るというのは、安直にすぎる。


そんな対症療法は、西洋的だ。
日本は、いつから体質改善(原因療法)を止めたんだ?
対症療法と体質改善を併用できないものか。


ゲームやインターネットを悪役に仕立てても、なにも解決しないと思うよ。






ちなみに、警察白書はずいぶん前にバイクの盗難件数とかを調べてる際に知った資料だったりする。
あいかわらず乗り物盗と器物損壊だけが一桁付近の検挙率…
確かに人の命はかかってないけどさ。


追記)
前半と後半で、文章を分けてみた。
少しわかりやすくなったかな?

追記2)
タイトルにカテゴリも入れ忘れてた…
どんだけ感情的に書いてたんだ、僕は。
反省しきり。