小説案

ひかり。
にじむ視界に、ひとりの女性。
心が求めていた。
足を踏み出す。
掴みたかった。
手を差し出す。
微笑んでくれた。
笑顔がこぼれる。
心臓が鳴る。
手が触れ合う。
そして。


その瞬間に目を覚ました。
ぼーっとした頭で、夢の終わりを思う。
不意にいなくなった女性。
いまは、どこで何をしているのだろうか。
探そうにも、手がかりさえなかった。
何をすれば、彼女をみつけられるのだろう。
しかし、日常は始まっている。
時計を見れば、7時22分。
いつもより、早い時間に起きていた。
窓をみれば、立ち並ぶ家と、雲のない青い空がみえる。
今日も、いつもどおりなのか。
逆に心は深く沈み、目は力なく遠くを見ている。

などと、いきなり訳のわからない書き始めだが、別に実体験でも引用したわけでもない。
純粋に、小説の初めの部分を書いてみただけだ。
よくわからない周期で、小説や漫画をかきたくなることがある。
同人誌や投稿などは全くしていないが、それでもかきたくなる。
一種の自慰行為なのだろうか。