バイクで充電(携帯電話編)

気づいたらダイアリー1003日目記念(^_^;


最近、バイクで充電する方法が充実してきた。
バイクも自動車も、バッテリーは 12v
バッテリーにシガレットソケットを繋いで、市販の充電用プラグを挿せば携帯電話くらいなら簡単に充電可能。
僕が興味を持ったときは、防水ソケットなんて売ってなかったのに…


ということで、回線の引き方も含めて纏めてみることにした。


とはいえ、簡単便利に繋ぐだけの方法もあれば、配線だけで安く済ませる方法もある。
何を繋ぐかによっても配線は変わる。
今回は携帯電話に充電するために、汎用品を使ってサクッと済ませる方法で書く。

概要

汎用品で携帯電話の充電を行う配線。

前提条件

  • 12vバッテリーのバイクであること。
  • 新規で利用する回線の消費電力は、流用しても60Wまで。

準備

必要なもの。

  • 配線コード(0.50sq以上の太さ)
  • ターミナルセット
  • 防水に配慮した設置場所の確保


配線コードは、プラス(バッテリー側)とマイナス(アース側)で色を分けると混乱しにくい。
また、0.50sqあれば、DC12V60W以下の電気を流せる。できれば安全をとって0.75sq(DC12V80W以下)にしておきたい。
スピーカー用コードだと、オーバースペック。
また、ターミナルセットとは 端子(ギボシ、クワ型、丸型、平型各種)と電工ペンチを指す。
ラジオペンチ等でも端子をつけることはできるけれど、抜け落ちやすい。
電工ペンチでカシメるだけでも頑丈だけれど、ハンダで固定すれば脱落の心配はない。


今回利用するもの

  • 市販の自動車用充電器
  • ヒューズ電源(10Aから5Aを引くものなど)
  • シガレットソケット


ヒューズ電源は、ヒューズに配線コードが溶接されたもので、ヒューズを交換するだけで電源を分岐させられる。
Magna50などのように、バッテリーから直接配線できないタイプのバイクだと重宝する。
分岐した配線にも既にヒューズとメスのギボシが取り付けられていて、電工ペンチを使わなくて済む。
デメリットとしては、そのヒューズが切れたら新しい電源ヒューズに交換しなくてはならないこと。
バイクによって使われるヒューズは変わるけれど、10A(赤のヒューズ)があればそこから5Aを取れば十分。
12V X 5A = 60W ということで、60wまで使える。
携帯電話の消費電力は、多くても 4W とか*1なので問題にもならない。
あと、市販されてるシガレットソケットは、プラス側にオスのギボシ、マイナス側にメスのギボシが最初からつけられている。


ちなみに、僕は Magna50エーモンのシガレットソケットVN2000 に、マリンコのマリン用防水シガレットソケットを取り付けている。



あると良いもの

  • 予備のヒューズ
  • 検電テスター
  • ビニールテープ
  • 配線バンド
  • ハンダセット
  • アース用コード


ちょっとしたことでヒューズは飛ぶので、予備のヒューズはあったほうが良い。
ビニールテープは絶縁とか配線に使う。
でもベタベタすることがあるので、僕は使わない(^_^;
アース用コードは、片方にクワ型か丸型の端子がつけられ、もう片方にオスのギボシがつけられているコード。
クワ型、丸型の端子を車体に取り付けて使う。

工作

まずは、取り付け場所の確保。
シガレットソケットをどこにつけるのかを検討する。

  • 雨天や洗車で水が入らないこと
  • 走行の邪魔にならないこと
  • 配線が駆動部分などに干渉しないこと
  • 転倒時に安全が確保できること
  • プラグの抜き差しが簡単なこと


とりあえず、こんな条件でシガレットソケットを取り付ける。
スクーターなら、メットインが手軽。


次にアース用コードを自作。
バイクのアースからシガレットソケットまでの長さに切って、片方にクワ型(丸型でも良い)、片方にオスのギボシを取り付ける。
クワ型(丸型)の端子をアース(車体のネジ)に取り付ける。


そして電源を引く。
ヒューズ電源のコードがシガレットソケットまで届かなかったら、自分で延長コードを作る。
延長コードは、片方がオス、片方がメスであれば良い。
普通、車体がアースになっているので、電源側のギボシはカバーに覆われ絶縁しやすいメスになっている。
言うまでもないが、わざわざカバーを外して車体に触れさせるとショートする(本当に言うまでもない…)。


コードができたら、シガレットソケットを繋ぐ。
電源側はメス端子なので、シガレットソケットのオス端子を。
アースコードはオス端子なので、シガレットソケットのメス端子を。
これで配線は完了なので、すべて固定する。
できれば、ここで電圧を計測できれば、それに越したことは無い。
作業中にヒューズが飛んでいなければ、きちんとバッテリーの電圧が計れる。
また、エンジンを掛けるときは瞬間的に電圧が下がる。
走行中などは14vまで電圧が上がる。


バッテリーの端子がむき出しのタイプであれば、ヒューズ電源でなくても良い。
要はバッテリーから電源が取れればいい。
そういう意味では、電装回路のコードに直接噛ませて分岐させる器具でも良い。
これの場合、振動で緩んで接触不良になることがあったのでキライだけど。
また、バッテリーでなく、テールランプなどから12vをとることも出来たりする。
でも、安定しなかったり、過電流が流れる配線(ヘッドランプとか)もある。


スクータータイプだと、ある意味で"解体"しなければ取り付けられなかったりする。
どうしても無理そうだったり、キレイな仕上がりにしたいなら、部品だけバイクショップに持っていて取り付けてもらう。

*1:持っている携帯電話のバッテリーを見ると、定格3.8V、770mAh だったので 2.926w …つまり、充電には3wの電力があればいい。ただし、単純に4Wだと充電時間が長くなるので、市販の充電器はもう少し電圧が高い。