ネット利用の国際比較調査

興味を引かれるタイトルに出会ったので読んでみた。


シマンテック、日本の親は子どもの危機に鈍感! ネット利用の国際比較調査
(2008年2月21日20時16分更新)
http://www.computernews.com/DailyNews/2008/02/2008022120168E5293632020.htm


読んだ感想。
「なんだコレ?」
僕には意味が掴めない…

第1回「ノートン・オンライン生活レポート」の結果を発表した。

どこに発表したんだ?
シマンテックのサイトURLへリンクがあったから飛んでみたけど、トップページにはソレらしきリンクを見て取れなかった。
また、写真があることから座談会らしき席があったのだろうとは読み取れる。
でも、どういう席でこの発表が行われたのかがサッパリわからない。


どこかの会議室で取材したものなの?
なんかのイベント(発表のセレモニー的なもの)で発言したものなの?


Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(どうして)したのか。
これって、記事の基本じゃなかったのか?

Who(誰が) シマンテック(木村裕之社長)が
What(何を) 第1回「ノートン・オンライン生活レポート」の結果を
When(いつ) 2月21日
Where(どこで) ???
How(どのように) ???
Why(どうして)したのか。 発表した


イライラ…


シマンテックのサイトで「つながる世界。つなげる安心。」という名前のリンクをクリックすると、ニュースとして発表されたことが出てきて、ようやく解かった。
「結果を発表した」んじゃなくて、「ノートン・オンライン生活レポートを発行」したのね。しかも和訳されたものはなくて、英語らしい。
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20080221_01


冒頭の紹介記事を読むより、直接ソースだけ読んだ方がよっぽど解かりやすい。

Where(どこで) Webサイトで
How(どのように) 掲示

のようだ。

シマンテックの甲斐扶子・コンシューマ広報部シニアマネージャは「日本のネットユーザーは、ネットトラブルに関する認識はあるものの、何か具体策を実行する人たちが少ない」と分析し、ネット上のトラブルに対しては、実際に行動を起こすことが大切だとの認識を示した。

ネット上のトラブルって、何を指すんだろう?
シマンテックという会社としての発言だろうから、ウィルス被害がメインかな?
スパムとか、もっと広範囲なのかな?
でも、この文章を読ませる対象は僕のようなPCオタクじゃなくて、セキュリティに疎い親のはず。
不安を煽るだけの言い方が気に入らない。
せめて対策のガイドなりヒントなり、案内があればいいのに。


で、「何か具体策」って、何だろう…
ネットトラブルが何かわからないのに、どんなタイミングで、どんな行動を起こせばいいの?
トラブルに遭遇してから祈祷でもする?
それも具体的な行動なんだけど。

また特別ゲストとしてインターネット協会の大久保貴世主任研究員も出席。子どもとネット犯罪について解説。実際の事例などを紹介しつつ、子どもがネット上でのトラブルを避けるために、ネット上の情報は、不特定多数の人に渡る可能性があり、一度発信した情報は、取り戻すことが難しいということを認識し「必要以上に自分をアピールしないこと」が必要であると語った。

その「必要」という基準は、どこにあるんだろう?
個人情報を言いたいのだろうか?
でも、そんなのは別に対象が子供である必要はないよね?


たぶん、取材時点ではきちんと対策の具体例をあげてるだろう。
記者というフィルターを通した結果、いいたいことがボヤけてる感じ。
読者が知りたいことを、見事に外してる。


レポート自体は調査結果に過ぎないから、読んだ人が意味を汲み取って対応しろというのは解かる。
でも、記事まで同じ内容なのはイラつく。
その記事を読むだけ無駄で、まだタイトルとURLだけあるブックマークサイトのほうがマシに思える。
既に理解している人じゃないと(既に理解していても)、わざわざ顔写真まで用意された発言者の意図が読み取れない。


この記事を書いた人が、無責任である(不安を煽るだけ)のはよく理解できたのだけれど。
記者は理解してるんだろうけどね…伝わって来ないよ。